膨張色と収縮色

こんにちは!設計の石橋です。

最近暖かくなってきましたね。そろそろ服装も春物に替えていかないとですね。

(いや、私の場合は替える前に買わなきゃ…最近全然服買ってない…。)

で、服装を考えるときって「色」重要ですよね?

実はこの「色」、服装だけではなくすべてのコーディネートにも、当てはまる考え方です。

ということで今回は「色」の話です。

まあでも、色の話と言っても膨大にあるので、ちょっと内容を絞って膨張色と収縮色について話していきたいと思います。

皆さんは膨張色と収縮色ってご存知でしょうか?膨張色は聞いたことがあるって人が多いでしょうか?


まず膨張色(=進出色)とは、背景から浮き出て見えたり膨張して(膨らんで)見える作用があるといわれる色群のことです。

主に暖色系や白色あたりが膨張色と言われます。

膨張色を使うことで、輪郭がぼやけた印象になります。
他に膨らんで見えることから柔らかい印象になったり、軽いイメージに感じられます。


で、もう一つの収縮色(=後退色)とは、膨張色(進出色)の対義語で、

他の色と並べると遠距離感(遠くにあるように見える)感じさせたり、引き締まって見えるような色群です。

主に寒色系や明るさや色彩のない黒が収縮色と言われます。

収縮色を使うことで、輪郭がくっきりし、重厚感が出たり、スタイリッシュに見える効果があります。


文字だけでは少しピンとこないと思うので、エクステリア業者らしく、ちょっと簡単にパース図を作ってみました。
エクステリアのカラー 白・黒の2パターンです。
膨張色
膨張色メイン
収縮色
収縮色メイン
どうでしょう?同じ形、同じ商品ですが、色が違うだけで印象がガラッと変わりますね。

カーポートの色が白い方は天井が高く感じられて、開放感があります。
黒い方は天井が低く感じることで、包まれてる落ち着き感みたいなのがあります。

カーポート後ろの塗壁+フェンスは、黒の方が錯覚で小さく見えるので奥行きがあるように見えますね。
白い方は飛び出して見えるので、後ろの壁を目立たせたい時などは向いてるのでしょうか?

今回は簡単なパース図で見ましたが、実際はもっと他の色との組み合わせがあったり、住宅のスタイルに合わせたりと少し複雑になってきます。
ですがデザインを考える上では重要なこと。形だけではなく、カラーコーディネートにも気をつけていきたいですね。