鬼門・裏鬼門

こんにちは!設計の石橋です。

皆さんは鬼門・裏鬼門ってご存知ですか?

この単語、家の新築やリフォーム工事をするときなどよく出てくると思います。

鬼門(きもん)とは、北東の方角のこと。その名の通り「鬼(邪気)の出入りする方角」を意味しています。
鬼門はもともと古代中国の考え方で、その起源は古代中国の説話や歴史上の情勢・地形の問題など諸説あります。
それが日本に伝来し、安倍晴明で知られる陰陽道や神道、怨霊信仰などの影響を受けて、不吉な方位として徐々に広まっていきました。
そのため、都や幕府の鬼門にあたる方向には、鬼門除けとして大きなお寺が建てられることが多くありました。

そして、裏鬼門(うらきもん)は、鬼門と反対の方角(=南西)のこと。
陰陽道では、北東と南西は陰陽の狭間で不安定になるとされ、裏鬼門も鬼門とセットで不吉な方角と言われています。

「不吉だからといって方角が相手じゃどうする事もできないじゃないか」という方、実はそんなことは無いんです。
ヒイラギ
葉のトゲが魔除けをしてくれる柊(ヒイラギ)や、
ナンテン
「難を転じる」と同じ音の南天(ナンテン)なんかで対策可能です。

他にもヒイラギナンテンという植物もあります。
ヒイラギナンテン
ヒイラギがモクセイ科モクセイ属の常緑小高木、ナンテンがメギ科ナンテン属の常緑低木。
対してヒイラギナンテンはメギ科メギ属の常緑低木、と若干の違いがありますが、コチラも魔除けとして鬼門に植えるのがおすすめです。

庭園用としても古くから人気があり縁起を担ぐだけでなく、見た目も考えたいという方におすすめです。

他にも色々鬼門に植える植栽はありますが、あまり多くのものとなると読むのも大変なので、今回はこの3つを紹介とさせていただきます。また機会があれば別の植栽を紹介していきたいと思います。